向日葵の種


プレハブのような古臭い木造の駅には、タンッと僕らだけの足音しか響かない。誰一人いなかった。
普段利用する客はこんな気持ちなのかと、解らせてくれるような静かで変わらない風景。
婆ちゃん家までの道のりも、誰一人として顔を合わせることはなかった。
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