向日葵の種





『健ちゃん……』


夕陽が――自分の身体を放射している姿がそれこそ向日葵の様――地平線に落ちかけてきた頃。

何故だろう。
握力掛けているのに、あるはずの千春の手を感じとれない。
< 163 / 214 >

この作品をシェア

pagetop