ふぞろいな三角たち
「じゃあさ、後で音楽室おいでよ。一緒に帰ろう。」

そんな風に優しく樹に話しかける、二階堂先輩。


なんだろう?
女子には冷たいって聞いたけど、全然イメージと違うな。



「僕これから、この子送ってかなきゃいけないんで、ここで失礼します。
ごめんなさい、先輩。」



樹ったら、せっかくのありがたい先輩のお言葉なのに、あっさり断ったりして、なんてヤツ!って思ったけど、ちょっと待て、この子って私のこと?






「じゃあさ、その子も一緒においでよ。
ならいいでしょ?」




ずっと樹に注がれていた先輩の視線が、不意に私のほうに向いたとたん、何かが私の胸に突き刺さった気がした…










二階堂先輩…

その笑顔 反則ですって!?

わが校の人気ナンバー1なのが分かった気がしましたよ













私、恋しちゃいました



たぶん








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