鬼殺し
冷たい空気を切り裂くように、詩織の低いトーンが続く。

「涼子はとにかく、殺されたのよ。さっきのアナウンスの声の主か、誰かに。

で、皆聞いたでしょう?
あいつは私達を殺す気なのよ。爆破か、仲間割れか……
どちらにせよね。

一人殺すも、二人殺すも
9人殺すのも変わらないじゃない」

誰からともなくお互いがお互いの置かれている状況、そしてこの部屋の状況を見渡し始めた。
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