鬼殺し
―――― 一年前。

木島涼子は大学のオーケストラサークルにいた。

そこで部長をしていたのが仁史だった。

大会を明日にそなえた練習日の日、涼子は仁史に包装紙にくるまれた箱を渡してきた。

「その4弦、そろそろ交換した方がいいですよ、部長」

突然の事できょとんとしていた仁史の胸元に、涼子は箱を強引に押し付けてきた。

「ずっと気になってたんです……」

仁史はドキドキしながら押し付けられた箱を手に取った。
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