鬼殺し
「駄目だ、絶対に渡さない!

いいか、よく聞くんだ」

冬耶は仁史の目をまっすぐに捕らえて一呼吸した。

「この部屋は爆破されると言っていた。
それを回避するには、一人の鬼を決めて、その鬼を殺す事だ。

さっきの声の主は俺達全員を殺したいわけじゃない。
皆に鬼を決めさせて、殺させようとしている。

一人は確実に死ぬ。一人は確実に殺人の罪を背負う。残りの者は……

確実に見殺しの罪を、一生背負う事になるんだ」

その言葉を聴いた数人が、目を泳がせ、身をちぢ込ませた。

「本当に爆破されるなら、どこかに爆弾が仕掛けられているはずだ。
まずは探してみよう」
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