俺にだけ愛された女の子は……。

頼っちゃいけないと、
他の人を支えにつかって立っちゃいけないとわかっているのに。

一度その手を掴んでしまうと、
手放したくなくなるとわかっているのに。


ダメだなぁ。
新しい環境に踏み込むなんて、
記憶の中で一番新しいのは、幼稚園から小学校に上がる時ぶりだな。

あの家から、
外の世界に飛び出す幼稚園入学の頃は、記憶にないしな。

ただ覚えているのは、
あの頃はすでに母が私を人形と呼び、
入園式の前日に


「よろこびなさい。

My doll

明日から、あなたは少しの間この家から出ることを許される。

ダメよ。

そんなに目を輝かせちゃ。

あなたは、自由になるのではないのよ。
そこは、勘違いしないでね。

あなたは、いつまで経っても私の可愛いお人形なんだから。

くれぐれもお母様の顔に泥を塗るんじゃないよ。

そしたら、またあそこに閉じ込めるから。」


< 27 / 27 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

奏

総文字数/9,100

その他39ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私はいつから、 こんなもろくなってしまったんだろう……。 すぐ怒ってしまい すぐ泣いてしまい すぐ切ってしまい 自分を傷つける 私の中では 混沌とした見えない何かが存在し どうすることも出来ない そして ふと気づくと私は冷めた目をし、 心が凍っている感覚をおぼえる。 どうすれば……
飛鳥

総文字数/25,267

恋愛(その他)106ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「変わってる」と、よく言われることがあった。 自分ではその言葉が心地良くて、時に傷ついて…。 みんなが言う変わってる私は、そんなに自分をさらけ出していない。 まだまだじょのくち。 その時点で変わっていると言われている私は、自分を全部さらけ出してしまったら、どれだけの変人と化すんだろうか…………。 だから、私は道化を演じる。これ以上変人と化さないように。 ある日、自分の道化を見破られてしまった。 道化……いわゆる嘘つきだ。仮面で自分のうちを隠し、さらさない。 そんなのが他人に知れたら、どうだろう…。 退かれる、罵られる、 ハブられる…。 たくさんのことが、頭に浮かんで苦しい。 でも、止められない! でも、あの人は、退きもしない、罵りもしない、ハブりも、何も…。 だだ、そんな自分だから、「変人」の自分だからこそ、「好きだ」と言ってくれた。 その好きにどんな思いが込められているか、私は知らない。 友達の好き? クラスメイトの好き? それとも…。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop