のら
つい…ちゃった…。

玄関のドアの前。

一生懸命に思い出そうとするも、

頭の中がごちゃごちゃして、
部屋の中の状態が全く思い出せない。

…どうしよう。

そうだ、
外で少し待っててもらって…

なんて事を考えてると。

「絢?どうしたの?」

ドアの前で固まってた私に、
望が話しかける。

「え、あっ、その…あの…」

「カギ、開けないと入れないよ?」

クスクス笑われながらそんなこと言われて、

「そ、そうだね」

苦笑しながらも反射的にカバン中をのぞいた私。

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