僕の記憶
世直しな仕事




僕がこの世に記憶だけ残った理由、それは単純だ。


この世界に残留思念があったからね。

言わば思い残しってとこかな。



思い残しっていうよりは、怨念とか、そのへん?



兎に角僕はやらなきゃいけない仕事が一杯あった。



あ、仕事っていっても、社会で働くってことじゃないんだ。

僕自身の仕事。



それに僕は自分でお金なんて稼ぐ必要なかったからね。

ま、金持ちってこと。



親は金くれるし、とりあえず金に困ったことなんて一回もないよ。



本当だって。

ま、無理に信じなくても構わないよ。




< 4 / 22 >

この作品をシェア

pagetop