君がいてくれるなら
♪♪♪~
部室内にメールの着信音が響く。
「先輩から?」
「うん。」
「終わったって?」
「うん。これから着替えるって。」
「じゃあ行こっか。」
私達は部室の戸締まりをして外に出る。
女子の部室がある2階から階段を降りて行くと、隣りの棟にあるサッカー部の部室に用具を持った1年生軍団が帰ってきている所だった。
赤いコーンを抱えた亮と寛とすれ違う。
「おっ!オツカレ~☆」
汗だくの亮は二カッと笑顔を見せる。
隣りにいる寛は、疲労感MAXな表情
だけど、私を見てボソっと呟く。
「菅原先輩…トレーニングルームで着替えてるよ。
多分もう出て来るハズ。」
「うん……。」
ってなんで菅原先輩限定?
…付き合うことにしたの、先輩に聞いたの?
私は急に顔が熱くなる。