君がいてくれるなら


えっと、それって・・・

菅原先輩とかじゃなくて

“将人”

って呼ぶって事・・・?


目の前で先輩は私が呼ぶのを待ってる。


「実莉・・・?」


先輩は低い声で私の名前をゆっくり呼ぶ

初めて名前を呼び捨てにされて、ドキッと胸が弾んだ。




「ま・・・まさと・・・?」


ドキドキする胸を押さえて意を決して

やっとの思いで先輩の名前を呼ぶ。




< 97 / 147 >

この作品をシェア

pagetop