君がいてくれるなら


言った瞬間先輩と真正面で目が合ってしまって


「っ・・・先輩。」


つい耐え切れなくなって、付け足してしまった。


「あぁ!
・・・オシイ!」


先輩は、ふっと笑い出す。


イヤーーー!
もう、超恥ずかしい・・・。

恥ずかし過ぎるせいか、目まで潤んじゃうし。


「ん~まぁ頑張ったか。
次は“先輩”無しでね?楽しみにしてるから。」


先輩はそう言うと、ふんわり優しく私の頭をイイ子イイ子するみたいに撫ぜてくれた。



先輩の事いきなり名前だけって、ハードル高いなあ。


しかも次って・・・


先輩の事、うかつに呼べないよ・・・









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