ワタシ
長い討論の末、最終
的にリカとワタシに
加え、カナとくるみ
も歓迎して、女子で
最多の4人グループ
となった。
それから男女グルー
プを組み合わせる、
くじ引き大会が開か
れた。
盛り上がりはピーク
を迎え、ワタシの班
はクラスで最多の8
人グループとなった。
そして日を追うごと
に着々と準備が進め
られ…
ついに修学旅行前日
となった。
今日は朝から重い荷
物を担いで体育館へ、向かった。
今日は荷物が重くて
速く歩けないと思い、
いつもよりかなり早
く家を出たため、門
を通り過ぎても先生
に会わなかった。
そんな自分の中では
珍しい状況に開放感
のようなスッキリと
したものを感じた。
体育館に着いた瞬間
に声をかけられた。
「つくしちゃん!!修学旅行明日からだよ!!」
「だねぇ~!」
簡単に返事を済ませ
ると、ワタシはリホ
達のところに向かっ
た。
なんとなくリカを相
手に話すつもりなど
微塵もなかった。
「おはよぉ!!」
「「おはよぉ~!!」」
みんなの笑顔を見る
とワタシも笑顔にな
れた。
ワタシはそれを恨め
しそうに睨むリカを
横目に重い荷物をド
スンと降ろし、輪の
切れ目に座って、完
全な円にした。
.
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