幼馴染みの初恋
恋した夏
昼を過ぎた頃に白夜はユイの家に来た、この時は白夜は母親が海外から帰ってきていた
「ユイ〜見せたいものがあるんだ〜!」
白夜はユイに、着いてきてとユイの手をひっぱる、
「痛いよ!自分で歩けるからっ」
ユイはまだか弱い女の子だった、
「早くついてこいよ」
逆に白夜は怖い物知らずで何でもへっちゃらだった
「何処に行くの?」
ユイは白夜の背中に声を浴びせる
小さいけど便りになる勇者 、これが子供の時のユイの白夜に対する気持ち。
「裏山だよ」
白夜は道の脇にあった棒切れを手にしてまた歩きだす
「いやー。あそこ野良犬がいっぱい居るから危ないよ」
勇者白夜は何か歌を歌いながら歩いていく
「大丈夫!俺が守るよ」
勇者は笑ってユイに答える、そして勇者はまた歌いはじめる、30分ぐらいは歩いただろうかユイが歩き疲れたと言い出した
白夜は持っていた水筒を出してユイに渡す
「これ飲めよ!」
白夜はユイの顔の前にコップ一杯に注がれた水を出す
「ありがとう」
ユイはそれを一気に飲み干す。
「美味しい…」
ユイはそう言うとコップを水筒に戻す
「いいか!俺は王様だ!王様は皆の願いを聞く事ができるだからお前は何でも言え」
白夜は胸を大きく膨ませて王様のポーズ
「私はお姫様がいいなぁ」
ユイは少し本気で言っていたのかもしれい
「お前みたいな奴お姫様には合わないよ。お姫様は王様の次に強くなくちゃ!お前みたいな泣き虫毛虫はお姫様には無理だよ」
ユイは白夜のこの言葉をきいて強くなろうと思った。白夜はビューンと飛行機のポーズをして裏山を目指して走って行く
ユイは白夜を急いでおいかけた。おいかけなくてはいけない、そうしないと二度と白夜においつけないような気がしたのだ。
裏山についた頃には少し夕日空になっていた
「帰ろうよ〜!ママ達心配するよ…」
ユイの声は王様には届かない。
国民の意見は無視されたようだ、自分勝手な王様、裏山に入るとまだ入口だというのに薄暗い、ユイは白夜の腕を掴んで離さない
「見せたい物って?」
白夜は棒切れを上下に振りながら答える。ぶんっ…。ぶんっ。空を切る音が二回する
「それを言ったら意味がないよ!」
ユイは気になる。何もこんな時間に見せなくてもいいのにユイは頭の中で考えていた。
山を登り初めてから少しすると…
< 27 / 60 >

この作品をシェア

pagetop