コトン、コトン。
仕事は相変わらず忙しかったのですが、一日くらいなんとか空けられそうです。

麻衣子に以前の会社の友人と出かけると告げると、途端につまらなそうになりました。


「ふーん・・・。」


僕は少し慌てました。
新婚旅行も延ばしたままになっていることを思い出し、こう言いました。


「あのさ、少し休みを取って、海外とはいかないまでも旅行には行かないか?」

「・・・どこに?」

「そうだな・・・。沖縄・・・いや、今時期なら北海道とか。」

「北海道!」


麻衣子は目を輝かせました。
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