チャット★ティチャー
学校から帰宅して、すぐ書き始めたにも関わらず、ラブレターが完成する頃、夜が明けていた。

俺は完成したラブレターをかばんに潜ませ、学校へと向かった。

『下駄箱か？』

『いや・・放課後に直接渡そう、その方が真剣みが伝わるってもんだ。』

俺はドギマギしながら放課後を待った。

そして放課後、部活が終わり、帰る頃に俺は校門で島崎を待ち伏せた。

『なんて言って渡そう・・・』

『気持ちは全部書いたし・・・』

『まぁ読んで下さいって渡せば伝わるか・・・』

そんな事を考えていたら島崎が校門にやってきた。

「右近君まだいたんだ、どうしたの？忘れ物？」

きょとんとした表情の島崎、高校に入ってからはさらに可愛くなり、今では他校にも絶世の美女と知れ渡るほどになっている。

「島崎、これさ、読んでくれ。」

俺は尋にラブレターを押しつけ、夕日に向かって走った。

俺、超青春してる・・・

変にうかれて帰り、前日は徹夜だったのですぐに眠った。

明日の尋の返事を楽しみにしながら。




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