チャット★ティチャー
痛めつけられるのがあれだけ嫌だと思っていた。

けど、同情してもらったり、庇ってもらったりするのはもっと嫌だった。

俺はアブラムに出会って決めたんだ。

自分の今を変える。

それは今の自分を変える事。

最近になって少しずつ分かってきた事。

今までは周りが変わってくれないかと待っていた自分。

けれど、自分が変わらなければ、周りが変わらない事に、アブラムに出会った事でとっくに気がついていたんだ。

ここで逃げたらきっと俺はアブラムに出会う前に逆戻りだ。

恭介が怒り心頭で「あ?今なんつった?」と俺に詰め寄った。

アブラムに出会ってから自分が学んだ事を、心の中で呟いた。

『逃げちゃだめなんだ』

『好きな事を、剣道を俺はやるんだ』

『俺にはできる』

『自分の今を変える、昨日までの自分から変わるんだ』

恭介をまっすぐと見据えた。

「かかって来い、クソヤローって言ったんだよ」

その言葉を聞き終わる前に、怒りが爆発した恭介は鬼の形相で、勢いよく俺に突進してきた。



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