短編-ワガママな恋。〜始まりのあの日〜
あたしは最後まで話すと、幸正のアイスティーからストローを外し、残ったアイスティーを一気に飲み干した。
そんなあたしを、幸正は何も言わずにただ見ていた。
全て話した。
過去の話、昨日の話。
もう、全てをさらけ出した。
「あのさ。」
あたしがアイスティーを飲み終わり、口を拭いていた時。
やっと幸正が口を開いた。
な、なんて言うの!?
"お前辛かったな。"とか?
もしくは!もしくは!
"俺じゃ、ダメかな?"とか?
"俺がその傷、癒してやるよ。"
"おいで、マコ…。"
うふ、うふふふへへ。