私を捕まえて☆
花火の時

高瀬君が近くに来た
『渡辺先輩に言われてクジに細工しただろ?全く!』
肯定できないから苦笑いの私…

『俺、麗奈ちゃんと周りたかったな…』

私を真っすぐにみつめ

『彼氏と幸せか?俺まだ麗奈ちゃんの事好きなんだ…もし麗奈ちゃんが悲しい表情していたり辛そうな様子が見えたら…俺… 彼氏から奪い取るから…』

………………
突然の事で頭が真っ白になった
でもちゃんと伝えなきゃ

『ありがとう。私なんかを思ってくれて…でも私…彼にプロポーズされたの…

今すぐじゃ無いけれど二人の間では結婚の時期も話してるの。
だから、高瀬君にも幸せになって欲しい。
私が言うのは変かもしれないし、高瀬君の気持ちに対して失礼かもしれないけれど…
嫌な人ならこうは思わないよ…高瀬君だったから、告白されて嬉しく思ったしあなたにも幸せになって欲しいと思うの。
ごめんなさい。』

苦しい表情を見せながらもフッと笑う高瀬君

『そういう優しい事言うから諦められないんだ。いっそ嫌な女になってバッサリ振ってくれよ』

と言って立ち上がりクルッと背を向け右手を上げて去って行った
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