私を捕まえて☆

『さあさあ 次は新居の家具の下見よ!♪』

楽しそうに先を歩くお母さんの後ろで
姉妹の攻防が!

『ちょっと〜いきなり話し飛んでない?相手は誰?
大学生?』

『ううん』

…言いづらそうに口ごもる亜美に更に詰め寄ると

『先生なの…』

は! はぁ〜? 先生??

『ど どこの先生!』

『学校の…先生……剣道部に今ヘルプで来ている臨時顧問で来春から正式に家の学校の教員になるの』

…亜美は私立だったよねそういえば

『で 何歳なの?』

『うんと…今年25になった』

げ…そんな歳…とか思ったら私達と変わらない歳の差

『いつから付き合ってるの?』

『夏休みの合宿の頃から』
うわ〜

『ちょっと…あのさ…
もう…しちゃったのかな…そ〜言う大人の関係とか…』

///////////////
途端に赤くなる亜美

『な…何言ってるの!無いよ!……キス…はあるけどまだ無い!』

家具選びより亜美の話しの方が気になって仕方が無い

『じゃあさ 今日夕方会わせて!ちょっとで良いから…田崎さんも連れて行くから』

『え〜!ちょっと待って!』

慌てて彼に電話する亜美
< 370 / 452 >

この作品をシェア

pagetop