愛しのエリー【ホラー短編】
サン

「う~、怖いよ」


夜8時、紗希は学校の校門前にいた。



あの後、香奈枝からメールが来て、


『先生にはああ言ったけど、もちろんやるからね! 夜8時に校門前集合☆』


ということになったんだ。




しかも、よりによって、恐がりの紗希が一番のり。


時間に正確なところがわざわいした。



あたし、みんなに騙されてないよね?


誰も来ないとか言わないよね?



一人で待っていると、不安ばかりが胸に巣くう。



紗希は、傘を握る手を強めた。




もう梅雨は明けたというのに、

午後から雨が降り続け、いつもより冷え込んでいた。

< 28 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop