ココロ-タスケテ、ダレカ-

信じて…




HRが終わった。


「相葉、職員室には、早めに来いよ?」


「はい」


出ていったあと、3人がわざとらしく、大きな声で喋る。


「あたしの嘘泣き、傑作だったでしょ!」


「上手かったよ!!町田先生、簡単に騙されちゃって。」


陸はすごくイラついた。


でも何か反発すると余計面倒臭くなりそうと感じたので、素早く、鞄に持って帰るものをまとめ、教室を出た。



教室を出たあと、職員室に向かった。


職員室の前まで来て、ドアを開けた。


「2年の相葉です、町田先生いらっしゃいますか?」


「入ってきて、」


と奥から声がして、手をひらひらと振っていた。


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