恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-



「連絡係に任命されたんで、頑張ります!!私!!」



「やる気になってるみたいだな。宮崎君にコーチを頼んで正解だったな」





戻ってきた鉄平は、自分の名前が会話に出ているのを聞いて、照れくさそうな顔をした。




「先生、俺の話ですか?」



「いやいや、宮崎君のおかげで、みんながやる気になってくれるといいなぁと話していただけだよ」




鉄平が作った日程表とメニュー表を人数分取った。



顧問の先生は他の先生に呼ばれて、席を立った。





「予備に、10枚くらい渡しておこうかな。部室にでも貼っておいて」




鉄平はそう言いながら、残った用紙を机の上で整えた。






「いちおう、連絡先・・・・・・ 教えておいた方がいいかな。どう?」




れ、連絡先ですって??



そんな、そんな願ってもないチャンスが・・・・・・





「れ、連絡先って・・・・・・ 何ですか?」





と訳のわからない返事をしてしまった。






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