短編■ 「誠に遺憾です」
「うわああーんっおねーちゃん!!聞いてよー」
始発で帰宅したらしき妹が早朝から喚く。
「昨日あのまま二人で歩いてね、私のこと好き好きって言ってね、
ラブホ行ってそれでそーなってね。
朝起きて“彼氏さんヨロシクね”って言ったらーっうぅ」
もう結末は分かっている。
「“は?何言ってんの?”って!!“一夜限りに決まってんじゃん”ってー、うわーん!!」
予想通り過ぎて、あんまりリアクションできない。