☆オカマに恋した☆
当日の朝、唯は今にもスキップしそうなくらい、軽い足取りで、二つのチョコの入った袋を持ち歩いている。
西高の松本君と、会う約束が出来てよっぽど嬉しいのかもしれない。
一方私はといえば、すごく軽い袋なのにも関わらず、足取りは重かった。
私は今までずっと、先輩の気持ちから逃げていたように感じる。
そのツケが、きっとまわってきたんだ。
先輩のことは、憧れに過ぎなかったんだと思う。
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