Genius~守り人~
「では、なぜ彼女を1人で行かせるのですか?」

まだ納得していない稲村が尋ねる。

数人の若い隊長達もまだ納得していない様だ。

「…そうか…まだ皆には言っていなかったか…」

帝はぼそりと呟く。

「…なんですか…?」

再び稲村が尋ねる。


「風火來奈は『紅の瞳』を持つ者。
これだけでも分かるだろう?」

帝の言葉を聞き彼等はざわつく。

彼等の様子を一頻り見た後、帝はそっと広間を後にした。



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