Genius~守り人~
数分後再び鳴り響く空砲の音と大きな歓声。




「お疲れ様です。」

來が草火を出迎える。

「ありがとう。」

草火は額の汗を拭い微笑む。


「ちょっと時間かかり過ぎちゃったかしら?」

「ふんっ。早すぎてもな。
試合中に帝殺るんだ。もっと長引かせないとな。」


「清洋君戻ってたの?
確かに長引かせる必要はあるわ。
でも帝の護衛はまだピリピリしてるから、隙をつくるのは難しいわ。
列火さんなら午後からでしょね。」


草火は來の隣に腰を落とし清洋を見る。

先ほどと同じ様に不機嫌そうに顔を逸らす。


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