Genius~守り人~
扉の先の薄暗い廊下を通り抜けていくと少し開けた場所がある。

扉らしきモノはない

目だけ動かし辺りを見る。


ゴゴゴ


そう音がして目の前の壁が動き日の光が差し込んでくる。


目の前には広いフィールド



來は斜め上を見上げる。


視線の先には特別席に座る一人の男


三十代だろうか。


― …若いな…
若さ故の横暴な政治だったのか…?
……いや……
今はそんな事どうだっていい。
今回のターゲットはあの帝
私の任務は目を引く対戦をするコト……

來は前を見据えて歩き出す。



ワッと上がるうるさい位の歓声。



向こうから男が歩いてくる。


観衆に手を振りながら。



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