Genius~守り人~
すると來は何かを思い出したかのようにズボンのポケットから一つの首飾りを取り出し草火に差し出す。
それは四角い枠が五つ繋がっているだけのもの。
「どうしたの?いきなり。」
目を丸くする草火
「なんだかイヤな予感がして…
だからコレ、私のお守りみたいなものですがを持ってて下さい。」
「でも…大切なものじゃ…」
確かにこれは來が哀哭溜に入るときに持っていた唯一のもの。
どんなときも肌身離さず持っていたもの
「あとて返して頂ければ…」
なにをしているんだと思いつつ更に來は差し出す。
「そう?なら借りるわね。」
草火はそう言って首飾りを受け取り自分の首にかけ、トップを服の内側に入れた。
「有難う。」
にっこりと笑い來の頭を撫でる。
來は下を向いたまま草火の手を振り払おうとはしなった。
イヤな気はしたもののそうしようとは思わなかった。
「じゃあ、また後でね。」
草火は踵を返して歩いて行く。
來の口からもう一つの言葉が飛び出した。
「20歳の誕生日おめでとうございます!」
草火は前を向いたまま手を振り替えした。
ありがとう、とでもいうように。
そして奥の扉に消えていった。
それは四角い枠が五つ繋がっているだけのもの。
「どうしたの?いきなり。」
目を丸くする草火
「なんだかイヤな予感がして…
だからコレ、私のお守りみたいなものですがを持ってて下さい。」
「でも…大切なものじゃ…」
確かにこれは來が哀哭溜に入るときに持っていた唯一のもの。
どんなときも肌身離さず持っていたもの
「あとて返して頂ければ…」
なにをしているんだと思いつつ更に來は差し出す。
「そう?なら借りるわね。」
草火はそう言って首飾りを受け取り自分の首にかけ、トップを服の内側に入れた。
「有難う。」
にっこりと笑い來の頭を撫でる。
來は下を向いたまま草火の手を振り払おうとはしなった。
イヤな気はしたもののそうしようとは思わなかった。
「じゃあ、また後でね。」
草火は踵を返して歩いて行く。
來の口からもう一つの言葉が飛び出した。
「20歳の誕生日おめでとうございます!」
草火は前を向いたまま手を振り替えした。
ありがとう、とでもいうように。
そして奥の扉に消えていった。