Genius~守り人~
來奈を紅蓮の炎が包む






『……懐かしい……懐かしい気配だ………』



氷の中で別の存在が言葉を漏らす


『…あぁ、本当だね……』


それは護も同じだった

「やっと見つかった…僕らの…」



護はフィールドの端で輝く炎を見つめる。







「…どういうことだ………」

ただ、まだ気づかない者がここに一人……


『……鈍いな。まあ、直ぐに分かる。』








そして炎が消え去った後には、赤い衣を纏い深紅の翼をはためかせた朱雀が立っていた。

再びゆっくりと開かれた瞳は紅蓮

風が艶のある紅色の髪を靡かせる








「…あのガキが朱雀…?」


『…そうだ。さっさとお前も解放しな…アイツの殺気はお前に向いている…怪我だけでは済まない………』


「……分かったよ…」

面倒臭そうに声の主に言葉を返す。


“玄武・魂の解放<バルナ=サムナバレ>”





















< 184 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop