Genius~守り人~
「大丈夫?」


完全に倒れ込む前に來奈の腕を掴む


來奈は座り込んで二人を見上げる


「……お前ら……」

「僕ら?僕らは君と同じ四神だよ。僕が白虎。で、こっちが玄武。」

白虎はそれぞれ指差す


そしてそれぞれ四神の姿から元に戻った

「こっちの姿では僕は白木護。」

「俺は洋玄氷。」

「よろしく、新しい朱雀。」

護は來奈に手を差し伸べる。

「……」


來奈は無言で護の手を取るため自分の手を伸ばす


でもその手は止まった

「…その印…」

來奈の視線が護の襟に付けられたバッチに注がれる

氷の服にも付けられたウルトの紋章が刻まれた金色のバッチ




「あぁ、コレ?内裏に所属してる人はみんな持ってるんだよ。」



『内裏』という言葉を聞いた途端、來奈は何かに弾かれたように二人と距離を取った。



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