Genius~守り人~
“雷樹<シン=レイ>”

そう唱えると、再び朱雀の足元に針化した雷が刺さる。

彼女はそれを避け、真上に飛び上がり次の攻撃にでる。

「!!!」

しかしその時、足に何か絡みついているのに気が付く。

それは先ほど避けた雷から出芽したつる。

つるは朱雀の足や腕・首に巻き付いて、彼女をはがいじめにしながら伸びていく。

「…クッ…何だよ…これ…」

力任せに絡み付くつるを外そうとしたが、それをすればするほど逆に締め付けてくる。

“雷<シン>”

「ぐあぁぁぁー!!」

御前の言葉と同時に朱雀の体中を電流が流れ、苦痛の悲鳴をあげる。



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