プリンスの素顔

その時、後ろから手が伸びてきた。




「はい、お金。

俺が代わりに払うよ。」



そう言って、駅長さんにお金を渡した。




『えっ…?』



見上げると、すぐ近くに男の人の顔があった。


しかも、超美形の男子。




『……。』



この人、誰…?




じーっと見ていると、男の人と目線が合った。




男の人はにこっと笑うと言った。



「開いてるよ、口!」




っ!!




慌てて口をぎゅっと閉じた。






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