ギャル姉のヤンキーな弟



―…後ちょっと!


学校が目の前まで見えて来た所だ


ポケットから携帯を取り出すと
今7時57分


よし、このくらいなら
ギリギリいける―…っ


あたしは笑みを浮かべて力を振り絞って全力で道を駆け抜けた


その時だった



「よおーーっすぅっ!!!」

『うぎゃあ!!!』



いちなり背後からデカイ挨拶と共に後頭部を思い切り殴られた


めっさ痛い!



『いった!てめいきなり何すんだオラぁ!!!』

「はっ、うっせぇ!!遅刻魔!!!」



その人物はあたしの隣まで来て同じ速度で走り始めた


あたしはその人物に暴言を吐いたが、
相手は鼻で笑いながらあたしを遅刻魔と罵ってきた


根性あんじゃねーか…


怒ったあたしは眉間に皺を寄せながら
隣の相手の顔を確認すると


それはとても見覚えのある人物だった



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