恋、涙 …【２】〜私とあなたと小さな天使〜
○第7章○
2人きり side kazuma
夏休みが明けて9月になり、季節はもう秋…のはずなんだけど─
相変わらず暑さは続き、記録的な猛暑だと、ﾃﾚﾋﾞのﾆｭｰｽでやっていた。
ったく…
いつまで続くんだか。
生徒もこの暑さで結構だるそうにしてるし、俺たち教師も実は教室に行くのが嫌だったりする。
職員室の方が涼しいし─
なんてことは言えないけどな…
で、今はそんな状態で迎えた9月最初の日曜日。
｢…検診？｣
｢うん。今まで言うの忘れてて……突然で悪いけど、茉央のこと、お願いしていい？｣
休みでも学校に出ることが多い俺だが、今日は朝から家にいた。
夏休み明けのﾃｽﾄでは社会系のものはないし、宿題も出してなかったからな─
そんな俺に、希は今から定期検診があるから、茉央を見てて欲しいと頼んできた。
