恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
その後、私の作ったカレーは全部綺麗になくなった。
かーくんも茉央も『美味しい』って言って、笑顔で食べてくれた。
それだけで私は嬉しいのに、今日は晩ご飯の後片付けをかーくんが全て引き受けてくれた。
しかもかーくんは、茉央をお風呂に入れて、寝かし付けるところまでやってくれた。
もう…
どこまで優しいの?
「はぁ〜、今日はだいぶ働いたな〜。疲れた…」
全部が終わった後、かーくんはソファーに座りながら大きく背伸びをした。
「お疲れ様。本当…今日は助かっちゃった。ありがとね、かーくん。」
「別にいいよ。大したことしてないし。希、こっちおいで……」
私を呼んだかーくんは、さっきまでの顔とはまた違う顔つきをしていた。
『夫』から『男』に…
「ここ、座って?」
そう言って指差されたのは、かーくんの膝の上─