恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜

幸せ




「今日はカレーだよ。」



茉央を抱いてキッチンを覗くかーくんに、今日のメニューを教えてあげる。



「マジ?やった〜♪」



かーくん、カレー好きだもんね…



子供のように喜ぶかーくんには、かつての冷たい杉田先生の面影はない。



「希、茉央のことは任せろ。俺が見てるから。」



「うん…ありがと。」



家事…特に料理をしている時に、こうやって茉央を見てくれていると、すごく助かる。



毎日仕事で疲れて帰って来てるはずなのに、文句1つ言わずに自ら率先して茉央の面倒を見てくれるかーくん。



かーくんのこと、すごくいい旦那さんだなぁ…って、いつも思ってる。



私にはもったいないくらい…



嬉しさで思わず溢れた笑みは、私の愛する旦那様には全く気付かれなかった。










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