恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
はぁ…危ねぇ。
遊ぶことの方が優先な子供たちは、すぐに目の前の遊具で遊び出した。
そう言えば…
いつのことかは忘れたけど、俺が大和くんぐらいの頃、一回だけ兄貴と兄貴の友達と俺とで遊んだことがあった。
それでその時、俺が不注意で転んでケガしちゃって…
『一真!!…大丈夫か?』
大泣きする俺を兄貴は本気で心配して、おんぶして家まで帰ってくれたっけ。
今じゃ憎たらしい兄貴でも、少しはいい所があって、完全に嫌いにはなれない。
兄弟って…
そんなものなのかな?
茉央もいつか…
『お兄ちゃん』になるのかな?