恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜
「こんにちは。」
はぁ…よかった。
ここのお医者さんは親しみやすいおばさんだから、かーくんに怒られないで済みそうだ。
かーくんったら、私の幼なじみの悠哉【ユウヤ】やお義兄さんが私にちょっと触れただけでもすぐに怒るから…
でも嬉しい。
あんなに怒るのは、それだけかーくんが私のことを想ってくれてるって証だもんね?
先生と挨拶をした後、簡単な問診を終え、それからすぐに検査をすることになった。
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「あ〜……いるね〜。今…3ヶ月ってとこかな?おめでとう!」
いる…?
私の中に…
赤ちゃんが、いる?
やったぁ…!
かーくんの方を見ると、かーくんは呆然とエコーの画面を見つめていた。