恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜



「旦那さん…大丈夫ですか?」



かーくんは何の反応もなしに立ち尽くしてたから、看護師さんに心配されちゃってる。



「え……あ……はい、俺は…大丈夫…、です。」



「希ちゃん。旦那さん、相当びっくりしたのね…」



先生は、昔から私を知ってるからか、私のことを『希ちゃん』と呼ぶ。



かーくんの方を見て、優しい笑みを浮かべていた。



「じゃあ、希ちゃん…聞くけど、この子…産む?」



もちろん…
答えは決まっている。



「…はい。」



「わかったわ。では、これから一緒に頑張りましょう。そうだ…旦那さん、ちょっとこちらへ。」



先生はかーくんを呼ぶと、私の隣に座らせた。



そして、おもむろにかーくんの左手首を掴んで、その手を私のお腹に当てた。



「………?」



「2人目だからもうわかると思うけど、これからいろんな場面で旦那さんの支えが必要になってくるから。…しっかりね?」



「…は、はい!!」










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