恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜



今はもう、希と茉央と生まれてくる子供がいればそれでいい。



他には何もいらない。
俺はそれだけで幸せだ。






「茅原先生……離してもらっていいですか?」



本当はブチギレしたいところだけど、我慢して冷静に振る舞ってるんだから、ありがたく思って欲しい。



陽翔め…
明日絶対絞めてやる─



「渚ちゃん、でいいですよぉ?皆さんそう呼んでくれるのに〜、杉田先生だけ茅原先生って…なんか寂しいですぅ……」



あっ、そう。
勝手に寂しがってて下さい。



俺には関係ないし。



「はは…考えときます。」



と思いながらも、曖昧な言葉でその場をやり過ごす。









結局─
離してもらえたのは、それから15分も後だった。



まだまだ続きそうな飲み会にうんざりな俺は、適当に言い訳して1人先に店を出た。










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