恋、涙 …【２】〜私とあなたと小さな天使〜

案の定、茉央には伝わっていない様子で、浮かない表情のかーくんに笑顔を向けている。



てか…



そんなに嫌？
30歳になるのって。



私はまだ先だから、かーくんの気持ちはあまりわからないけど…



｢かーくん、気にしても仕方ないって。こういうのは、気持ち次第だよ！｣



わからないなりに、私はかーくんを励まそうとした。



｢そんなもんかな…？｣



｢そうだって。30歳になっただけで、そんなすぐに何か変わる訳じゃないもん。｣



いきなり運動出来なくなるとか、そんなのはまずあり得ないし…



｢ね？…私、そんな悲しい顔してるかーくん、見たくない……｣



かーくんは、明るく笑ってた方が似合うから─



｢希……ありがとう。なんか、元気出たかも…｣