恋、涙 …【2】〜私とあなたと小さな天使〜



それでも、かーくんに撫でられてる茉央は、すごく嬉しそうな顔してる─



好きだもんね…パパ。



それに、茉央はまだまだ甘えたい時期だから、今はちゃんと甘えさせてあげようと私は思う。



でも、怒ることを全くしないという訳ではない。



子供を育てるのって…
やっぱり難しい。



「あ、もう行かなきゃ。希、茉央、じゃあな!」



茉央の相手をしていたかーくんは、ふと腕時計を見て、慌てて出て行った。



全く…
もっと余裕持たないと。



これもあの悪すぎる寝起きが原因なんだよ、きっと。



「ねぇ〜茉央?パパにも茉央の早起き、見習って欲しいよ…」



私は茉央を抱き上げ、独り言のように呟いた。



「ぱぱ、め〜の?」



「…そうだね。でも、いい所の方が多いかな♪」



『パパ、ダメなの?』と聞いてきた茉央を相手に、私はついついノロけてしまった。






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