。゚+蜜月+゚。
「・・・いっ、嫌っ・・・」
ミリアはまだディクスを本物だと思っていない。
ディクスにとってのミリアは道具、
ミリアにとってのディクスは・・・?
「・・・嫌っ、嫌ぁ・・・」
「・・・お前に拒否権はない、ミリア・・・
お前は俺の嫁だからな」
・・・え・・・?
ミリアの涙がとまる。
この方は・・・ほんとのディクス様・・・?
ミリアはたとえ、その言葉が嘘でも、
嫌われているとしても、
その言葉が嬉しかった。
「・・・ディ・・・クス・・・様・・・?」
「なんだ」
「いえ・・・」
でも、ディクスの元には他の姫が居ると・・・、
国王が言っていた。
私の代わり・・・。
ディクスに連れられて、
ミリアはまたディクスの城に戻った。