一番の俺らしさ
1 虚無
暗い…


電灯もなく、暗闇に包まれた室内で、俺はゆっくり目を閉じる。


さらなる暗闇に入るために。


ここはどこだ…


俺は誰だ…


俺は自身の心に何度も問いかけ続ける。


しかし、俺の心はどこもかしこも暗闇で明確な答えなど与えてくれるはずもない。


俺はそんな虚無に疲れ、静かに目を開ける。
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