秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


先輩が最寄り駅まで送ってくれて、そこで別れることになった。


一緒に出かける なんて

数日前まで、1ミリも考えたりしなかったのに…




あまりにも早い展開に、頭がついていけてないのが正直なところ。




でも、楽しかった。


まさか“可愛いんだから”なんて言われるとは思わなかったけど。




「いつでもメールしてね?俺、結構 暇人だからさ。
なんなら電話でもいいけど。」




眼鏡の奥の瞳が、あたしに向かって細められる。


その言葉にアハハと笑うあたし。



たぶん、これから

あたしが先輩に連絡することはないです。




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