秘密事は図書室で~甘い会長の罠~

ふと、隣にいる先輩を見上げると……



「よかったね…？」




とびきりの笑顔を纏った先輩がいた。


ドキドキいいだす心臓。

身体中が熱い。




「…せ、んぱっ……」


「人が増えてきたから、気を付けて。はぐれないようにね？」




フッと笑って、眼鏡をクイッと上げる。



そして……そのまま、先輩の手に包まれた左手。


……先輩…？




「はぐれないように掴まっててね？
べっぴんさん。」


「っ……!!////」




不敵に笑った先輩は、手を握る力が強めたみたい。


心臓を掴まれたみたいに、息が苦しくなった。




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