秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


先輩も、そんなあたしを見てにっこり笑った。

その表情にホッとする。




「わかった。いつでもメールしてね?

……あと、これ。」


「え…?」



先輩がくれたのは




「……りんご飴?」



丸くて、真っ赤な色をしたりんご飴だった。

いつ買ったんだろう。




「甘党の僕イチオシ。
食べてみてね?」



周りは真っ暗なのに、先輩のオーラだけは眩しくて

あたしはただ頷くことしか出来なかった。



今から、あたしの好きなものに林檎飴が加わった。


嬉しい……




.
< 162 / 507 >

この作品をシェア

pagetop