秘密事は図書室で~甘い会長の罠~

*小さな文庫本



そして、気が付けばあっという間に放課後。

なんとかノートは書いていたけど、先生の説明は全てと言っていいほど聞こえていなかった。



頭の中を支配するのは、眼鏡をかけてて、背が高くて、優しい瞳をした

“憧れ”の神崎先輩ばかり。




終学活が終わり、急いで帰り支度をすると

美央に挨拶してから図書室へ走った。



もしかしたら、神崎先輩はいなくて副会長が来ているかも。


なんて、考えなかった。



自分でもわからないくらい、全力疾走していた。






……ガララッ



昼休みのときより勢いよくドアを開ける。


そこには、相変わらずの段ボールの山と……




「ぁ、ここだよここー。」



憧れ の先輩がいた。




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