秘密事は図書室で~甘い会長の罠~


屋上に、並んで座るあたしと瀬那くん。


な、なに??




「まさか、会長に作ってもらった?」


「ぇ!!?」



な、なんで知ってるの!?


驚きで目を見開く。




「すごい騒ぎだったんだぜ?
会長が直接お好み焼きを作ってあげた女がいる…って。

もう、女たちがギャーギャー。
まさか本当に清嘉だったとはな…」


「……」



瀬那くんの話を聞いて、身体の温度が下がっていくのがわかる。


女たち って…




「……それ…大変だよ…」


「は?なにが。」


「先輩に迷惑だよ!?
あたしなんかと噂になったら…」




.
< 277 / 507 >

この作品をシェア

pagetop